活動内容5月総会時の卒業生による講演会近代外科学の夜明けと第三外科の現在

 

 

近代外科学の夜明けと第三外科の現在

東邦大学医療センター大橋病院外科
長尾 二郎(昭和49年卒)

 大橋病院外科教室は昭和49年初代鶴見清彦先生が開設以来、消化器外科一般を中心に活動して参りました。  二代目炭山嘉伸先生に引き継がれてからの躍進ぶりは、周知の通りであります。とりわけ外科感染症学の分野では日本のリーダーとして先頭を走り、炭山嘉伸先生は現在日本外科感染症学会の理事長をお務めです。  我々外科教室は開局から37年を経過し、初代鶴見先生、2代目炭山先生、碓井先生、長尾、そして現在は5代目教授草地先生が教室責任者として、消化器一般外科、胸部乳腺外科、外科感染症、緩和医療など幅広い領域の疾患を診療しております。

 今回は、『今からたった150年前まで「手術に痛みは付き物」「傷は化膿することで治る」というのが、医学の常識だった。』という一節で始まる『外科の夜明け』(トールワルド、講談社文庫)という一冊の本を紹介します。外科臨床を目指すかもしれない医学部3年生との最初の接点となる選択授業「外科学入門」の第一回目の講義で私が学生に紹介する、近代外科の原点とも言うべき本です。

 次に現在教室で展開している最新の外科治療をご紹介します。 @胆嚢専門外来と単孔式腹腔鏡下胆嚢切除術(TANCO) A閉塞性大腸癌に対する大腸ステント法 B胃癌・大腸癌に対する腹腔鏡下手術 C乳がんセンター D外来化学療法室の現状 E緩和医療の実際 など、教室の現状をご紹介します。

 

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